皆さんは「不登校」って言葉の定義を知っていますか?
一体何日休んだら不登校?欠席理由も関係あるの?
文部科学省によりますと、不登校の定義は年間30日以上の欠席と定められています。
ですが、欠席にも色々理由がありますよね。
「体調不良」だったり「インフルエンザ」だったり…
一体どんな理由で休んだら不登校の定義の日数に当てはまるのでしょうか?
文部科学省の不登校の定義は曖昧?
不登校の定義について、文部科学省の記述を引用します。何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因・背景により、
登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を取り除いたもの
簡単に言うと、
病気や経済的な理由で休んでいる子は、不登校には当てはまらないって訳ですね。
しかし、病気と言っても色々あります。
例えば「起立性調節障害」
これは自律神経の乱れによって血圧が上がらず、朝起きることが困難になったり、やる気がでなくなったりする障害ですが、紛れもない病気です。
→【不登校児に多い起立性調節障害とは??】
特に思春期の子が掛かりやすく、子供が不登校になる原因として最近注目されていますが、この起立性調節障害で学校に行けなくなった子は「不登校児」には当て嵌らないってことでしょうか?
それだったら、大半の子は不登校に当て嵌らない気がします。
だって、病気が原因で学校に行けなくなる子って多いですから。
→【不登校の原因がわからないのは当たり前】
ただ、病気が原因だとしても、医者に診断されてないと分からない訳ですから、そもそも子供が病気と気付かず放置されてるケースは多いですよね。
つまり、病名を告げられていなければ、例え病気だとしても「不登校児」と言われてしまう訳です。
僕も「睡眠相後退症候群(睡眠障害)」を6年間抱えていましたが、不登校だった中学生当時は睡眠障害なんて言葉を聞いたことあるだけで、詳しく知りもしなかったですからね。
→【子供が朝起きれない!?睡眠相後退症候群とは?】
親も精神科に通わせてましたから、結局発見が遅れましたし。
また、何からの心理的・情緒的・身体的要因ってのも曖昧ですよね。
病気や経済的理由との境界線がわかりにくい。特に心理的な場合はうつ病や適応障害、パニック障害なども考えられるし…。
とりあえず、病院に行けって話なんだと思いますけど。
ただ、そう簡単に親御さんは何の病気が原因かってわかりませんからね。
誤った科に行かされば、病気で薬漬けにされて症状が一層悪くなるケースもありますし…。
薬よりもサプリメントが効く場合だってありますから、慎重に。
結論、長らく学校に顔を出さなければ不登校児扱いになる
まぁ30日以上とか欠席理由がどうこうとかよりも、学校に通ってる生徒から見れば数週間以上学校に通わなければ、「あ、〇〇くん不登校になったんだ」ってイメージで見られますよね。
僕の場合、保健室登校の時は不登校だと認識していませんでしたが、完全に学校に通わなくなって数週間経過して「自分不登校だな」って自認しました。
病気が原因だとしても、
「うちの子は病気だから不登校じゃないんだ」って言ったところで
周りからしたら「学校に来てないんだから不登校じゃん」ってなりますよね。
精神的な病気だったら、一層そう思われると思います。
長期欠席していても不登校じゃないと思われるのって、
事故にあって数ヶ月入院してるとか、事件に巻き込まれたとか、
物理的に学校に通うのが困難とされる場合だけだと思います。
家庭内暴力や借金が原因だとしても、物理的には学校に通えるでしょうし…。
不登校児の定義が曖昧なモノではなく、ハッキリとしたモノになって、
世間に不登校の定義が浸透すれば分かりやすいんですけどね。
そしたら、もっと具体的な対処法が出せるようになるのでは?と思います。