文部科学省の調査によれば、
不登校児の3人に1人が「睡眠障害」がキッカケで学校に通えなくなったそうです。
実は筆者もその1人。小さい頃から睡眠リズムが後ろにズレていて、それが原因で朝起きれない身体になってしまい、不登校になりました。
ですが、高校生の時に病院へ通って治すことができたんですね。
今回は睡眠障害の原因や種類をまとめると共に、
睡眠障害を克服した筆者が、
治療は自己流ではなく病院に通うことをおすすめする理由について書いています。
睡眠障害の種類について
睡眠障害と一言で言っても、様々な種類があります。・一日の睡眠サイクルが狂う概日リズム睡眠障害
・上手く寝付くことが出来ない不眠症
・日中に強い眠気に襲われる過眠症
など様々な種類がありますが、
不登校児が最も多く抱えてる睡眠障害が概日リズム睡眠障害です。
概日リズム睡眠障害とは、体内時計のリズムがズレてしまって望んでいる時間帯に睡眠・起床を行うことが出来ず、社会生活を送る上で支障が出てしまう睡眠障害のことを言います。
➔【体内時計が壊れる概日リズム睡眠障害とは?原因や改善対策法を公開】
概日リズム睡眠障害も、細かく分けると様々な種類があるのですが、
僕は元々睡眠相後退症候群(DSPS)という病気に罹っており、
睡眠・起床時間が通常の人より3,4時間ほど遅れていました。
➔【睡眠相後退症候群(DSPS)とは?】
高校生になってさらに悪化して、non-24へと移行してしまい、
一日の睡眠サイクルが完全にズレていきました。
➔【非24時間睡眠覚醒症候群(non-24)とは?】
睡眠障害の原因はスマホ?
睡眠障害の原因は人によって様々です。いじめや対人関係のもつれ、受験など心配事によって起こる心理的原因
アレルギー性鼻炎や喘息、湿疹などによる身体的原因
うつ病や統合失調症など精神的病気などによる精神医学的原因
薬の摂取によって起こる薬理学的原因
海外旅行後による時差ボケや、生活環境が急に変化することによる生理学的原因
主な原因だけでもこれだけあります。
不登校児の場合は、
スマホやパソコンなど電子機器を夜遅くまで使用することによって
脳が覚醒してしまって寝付けないことが多いです。
ぶっちゃけ、今の子達の生活を見ていれば当たり前ですよね。
スマホを中学生が持つのは当たり前だし、それをコミュニケーションツールとして利用していますから、夜遅くに相手からのLineとか無視出来ないし、他にもTwitterやYouTubeなど誘惑ツールは沢山ありますから、楽しくて深夜遅くまでついつい見てしまいます。
この夜更かしが一時期なものであればいいですが、
慢性的に夜更かしを行うと、睡眠が後ろにずれる
睡眠相後退症候群(DSPS)を発症してしまいます。
こうなると、本人の努力で治療することは大変難しいです。
また、グループから受けるいじめや、友人同士でトラブルが起きたことによって
心配事が増え、不安で眠れない日々が続いて、
それが原因で不眠症になるケースもよく聞きます。
治療は自力で行わず、まずは病院に通おう
僕の場合は、自律神経の乱れによって起こる精神医学的なものが原因でした。お医者さんによると、元々自律神経が乱れやすい体質で、
中学生になって外的要因によるストレスが増えたことによって
起きたものだと診断されたんです。
親や学校の先生は
「夜遅くまでパソコンやってるからだ」
と決めつけてましたが、
僕自身もそう思って、3ヶ月ほど晩ご飯後にパソコンをせずに寝る、という治療を自分で行ったことがありますけど、一時期的には良くなっても直ぐ元に戻ってしまいました。
それから色んな治療を自分でやりましたが、高校生になってnon-24に病気が進行。
症状が酷くなってしまったのをキッカケに、睡眠科のある総合病院に通った所、上記の診断をされ元々の体質だったんだ、と知って安心しました。
その病院ではメラトニン療法という薬を使った治療を行い、
半年ほど病院に通った所、徐々に夜眠れるようになりました。
私自身が身を持って学んだことは、
睡眠障害が疑われたらまずは病院に通いましょう
ということです。
睡眠障害を自己診断することはとても危険ですし、自力で治すのも本当に困難です。
自分で治療しようとしても様々な外的要因で阻害されてしまいます。
僕自身、睡眠障害には6年ほど悩まされましたが、
病院に通わなければ今でも治ってなかったのでは…と感じています。
また、今でも油断をすると睡眠相後退症候群を発症してしまいますから、
目覚ましに気を遣ったり、夜更かしを行わないように気をつけています。
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僕の場合は病院に通って睡眠に関する知識を付けた上で
このような自己治療を行ってますが、
まずは病院で正しく診断してもらい、
医師に従って正しい治療を行いましょう。
➔【睡眠障害は病院の何科に行けば良いのか?探し方をご紹介!】