不登校の子供は時間を持て余しています。
そんな不登校児が、暇潰しになるものは何か考えた時に手軽なのがゲームです。
ゲームをやっている時は楽しいですから、不登校であるという嫌な現実を少し忘れることができます。
親としては、子供が学校へ行かずにゲームばかりしている姿を見ると、心配で複雑な気持ちかもしれません。
しかし、ゲームであったとしても不登校の子供が毎日を退屈そうに生きているよりは、楽しめることがあって何かに真剣に取り組んでいる方がいいとは思いませんか?
ゲームに依存することを心配してゲームを取り上げるという選択肢もありますが、子供が楽しみとしていることを取り上げてゲーム禁止にするのはやめて下さい。
良い結果になるとは思いません。
不登校の小学生がゲーム依存…その理由は?
自分が不登校の時もゲームばかりしていたので、不登校の子供がゲーム依存になる気持ちは分かります。学校へ行っていないのにゲームをすると怒られそうなので、自分の場合は親が出掛けたりしている時間を狙ってゲームばかりやっていました。
当時はゲームボーイとかでしたが、昔と比べて現在のゲーム環境は大きく変わりました。
今はインターネットが日常生活で当たり前となりゲームもネット環境によって、据え置き型のゲームからパソコンやスマホのオンラインゲームが主流です。
オンラインゲームの特徴は、終わりが無いゲームだということです。
オンラインゲームというと小学生にはまだ早くてゲームばかりしている高校生くらいのイメージですが、最近はネットありきの日常なので小学生がしていても不思議ではありません。
しかし、オンラインゲームはある程度クリアしてもアップデートが入ればまたゲームは続きます。
また、特に男の子によく見られるのですが、何か夢中になったことに対して「極めたい」という思いがあります。
終わりのないオンラインゲームを極めたいと思ったら、時間と労力を要するのでゲーム依存症の入り口になる可能性は高いです。
ゲームを取り上げるだけではダメ!
ゲームばかりしている子供からゲームを取り上げたとしても、それはゲーム依存の治療にはなりません。むしろ逆効果です。
子供からしたら不登校という現実を忘れられる唯一の楽しみがゲームであり、悩んでいる毎日を少しでも楽しくさせてくれる道具です。
それなのに、親がゲーム取り上げる…
子供にとってゲームを取り上げられるということは
生きている時間で楽しみにしているものを奪われるということです。
夢中になれることを見つけてあげるのが大事!
不登校の子供がゲームに依存しているということは、
言い換えたら学校へは行かないけどゲームという夢中になれる物を見つけられているということです。
自分が夢中になれることは何か、子供ながら分かっているのは凄く良いことで、夢中になれることが分からない子供より一歩前進していると思っていいくらいです。
ゲーム依存症で睡眠時間を削ってまでゲームをしているとか、ゲーム依存で生活に支障がでるようなゲーム三昧の場合は確かに問題かもしれません。
しかし、子供が夢中になれることがゲームであるなら、親としては
子供がゲームをすることを認めてあげて下さい。
では、ゲーム依存な子供に対して親はどのような対処法を取ればいいのか?
例えば、外に出ようと促して子供と一緒にゲームセンターへ行くのはどうでしょうか?
効果あると思います!
子供が熱中しているゲームと比較したらゲームセンターでは物足りないかもしれませんが、親子のスキンシップになりますし気分転換にもなります。
自分は不登校の時にゲームセンターで母親とエアホッケーで対戦して楽しかったことが今でも良い記憶として残っています。
子供がゲームを通じて新しいことに興味を持ったり、新しいことに挑戦する可能性だってあります。
子供のゲームを認めることで他にも夢中になれることを発見できるかもしれないので、そこは応援してあげて下さい。
筆者:ショウ