不登校になった子供は家に引き篭もりがちになりますが、子供が引き篭もりから抜け出せなくなる原因の一つにネットゲーム、略してネトゲがあります。
事実、僕の同級生にはネトゲに依存してしまったことで引き篭もりになってしまった人が何人もいます。
その中の1人、ネトゲにハマったことで高校生活を台無しにしてしまったと語るN氏にインタビューを行うことが出来ましたので、ネトゲにハマってしまう危険性を聞いてみました。
ネトゲ事情のとても生生しい現実をお伝えします。
N氏がネトゲにハマったキッカケ
YUUKI:Nさんがネトゲにハマったキッカケを教えてください。
N氏:僕の高校時代はまるで絵を描いたような不登校で家にずっと籠もっていました。ネットサーフィンの毎日。友達はネットの中の人だけでした。
けれど、僕の中で【早く外にでて親を安心させないと】と言う気持ちもあり、すごい心がもやもやしていたのもまた事実です。
そんな毎日の中のとある日、ネットの中の友人が僕にこう言ったのです。
【一緒にネットゲームをしようぜ?】
と。
僕はネットゲームと言ったら、オンラインのババ抜き、オセロくらいしかやったことなく、どうせ本格的なネットゲームの人たちなんて、ネットの中でしか強がることのできないゴミ虫しかいないんだろ。と勝手に決めつけていました。
いざやりはじめてみると、僕と同じような人たちがゲームの中に沢山いたのです!!
リアルでは会ったことがないものの、まるですぐ隣にいるかのような温かい感覚に見舞われてしまったのです。
そこから僕はかじりつくようにネットゲームにハマってしまい、いつしか外にでようなんてことを忘れてしまったのです。
体験者が語る、ネトゲ中毒の危険性とは?
YUUKI:ネトゲ中毒から中々抜け出せない理由は何だと思いますか?
N氏:ネットゲームは本当にたばこや麻薬的なもので、やめようとおもってかんたんに辞められるものではありません
特に、ネトゲ上には【課金】というシステムがあります。
引きこもりな上にお金なんて年中無給だから周りがドヤ顔で課金してる中、僕だけが惨めな思いをするのは断じて許せないことです。
けれど、今まで引きこもってたプライドが外にでることを邪魔してしまう。
でもネットゲーム内で結婚した愛する嫁を養うため【今思うとただ貢いでいただけ】に働かなくてはいけないのです。
そう思った瞬間に僕は走り出しました。(課金をしてしまった)
YUUKI:Kさんが現実の高校の女の子よりもネットゲームの嫁に魅力を感じたのは何故ですか?
N氏:現実の高校の女の子は俺たちには当たりが冷たすぎます。それにより、三次元の女の子への理想と言うものが崩れ去ってしまいます。要は顔の格差ってやつですね。
でもネットゲームは顔が見えません。リアルの顔がキモくても、性格がかっこよかったら振り向いてくれるのです。僕だけに微笑んでくれるのです。
そこにどんどん惹かれていくと言えば答えになりますでしょうか?
YUUKI:現実で相手にされていなくても、ますます不登校児がネトゲにのめり込んでしまう理由が分かる気がします。
N氏:そうですね。
お互いがそこで惹かれあっていく。これを俗に言う【ネトゲマジック】と言う奴です。
そして、最も恐れられているのがネトゲマジックでお互いが感覚麻痺してしまっていて、いつしか会おうという話になるじゃないですか?
そこで、性犯罪が生まれてしまうのです。
これも立派なネトゲの恐ろしい一部分ではあります。
YUUKI:なるほど…ネトゲから徐々に感覚が麻痺して性犯罪の入り口になってしまうと…
女の子の子供を持つ親御さんはとても心配になってしまいますね。
ネトゲ中毒から脱出した理由について
YUUKI:Kさんは現在会社員として働いていますが、ネトゲ中毒から脱出出来たキッカケは何ですか?
N氏:人によって抜き出した理由なんて様々だと思いますが、
僕の場合のきっかけとなったのは【バイト】です。
もっと課金して強くなりたい。さらなる高みへ昇りだい。でもお金がない。
だったらバイトをしてお金を稼いで課金しまくろうと言う考えに至り、外の世界へ飛び出しました。
今思うと、え?そんだけ?と自分自身でも思いますが、僕の中では十分すぎるほどの理由でした。
働き出し、いろいろな人と関わるにつれて、外の世界も悪くないな。こんなにネットとはまた違う楽しみがあるのか。といつの間にか灰色だった僕の毎日に色鮮やかなカラーがつけられていたことを感じ始めました。
感じ始めた時にはすでにもうネットゲームから疎遠になっていました。
YUUKI:なるほど、何か外に出るキッカケがあれば、それが引き篭もり脱出の糸口へと繋がるんですね。
まとめ
N氏は高校在学中に不登校になってネトゲを始めたことで引き篭もりから抜け出せなくなり、その後色々と苦労されたようですが、バイトをキッカケに外の世界が楽しくなったと言い、現在では立派に社会人として働いています。N氏のように自発的にネトゲから脱出出来た方もいれば、まだ脱出出来ずにずっと家に篭ってる方もいると思います。
不登校児の子供を抱えている方で、子供は何かのPCゲームにハマってないでしょうか?パソコンで一体何をやっているのか、きちんと聞いてみて、もしネトゲにハマってしまっている場合、アルバイトやスポーツなど、外で出来ることに誘ってみると良いでしょう。
それが楽しくなって、N氏のように引き篭もりから抜けだせるかもしれませんよ。