高校を留年しそうな人は心配で高校の留年基準や回数の上限、赤点の基準について色々調べると思います。
高校の留年には一体どのような基準があるのか?
ここでは、高校の留年制度について詳しく見ていこうと思います。
高校の留年の基準について
高校の留年は、欠席日数、欠課時数、成績不振の三つのうち、どれか一つでも条件を満たせなければ留年になる可能性があります。留年が決まる順序としては、上記3つの条件を満たせていない生徒が進級判定会議に掛けられ、留年に処するかどうか教員同士が話し合い、留年が決まれば生徒に言い渡されます。
では、それぞれの留年基準を見ていきましょう。
欠席日数・欠課時数の留年基準
公立の高校では約200日、私立では220日ほどの年間授業日数があるんですが、これらの欠席日数が3分の1〜5分の1以上を超えると留年になる可能性があります。年間授業日数が200日だとしたら、大体40日〜70日程度ですね。
学校に出席していたとしても、授業を受けていなければ欠課時数としてカウントされるので、サボり癖のある人は要注意。
ただ、これらの目安は学校の規則によって違うので、生徒手帳で確認しましょう。
成績不振の留年基準
これは、学校側が定めた評価点に達していなければ留年となります。成績不振の評価点は、授業態度、提出物、テストの点数の合計三つからなります。
この三つの合計点が、学校側の基準の点数以下だと、いわゆる「赤点」となり、留年となってしまいます。
赤点の点数は0点から29点が多いですね。
ですが、殆どの学校には救済措置があります。
赤点を取った生徒には学校側から呼び出しがあり、補講、追試を受けるよう指導されます。
補講や追試を受けて学校側の基準に達すれば、留年回避できます。
ただし、生徒には補講や追試の指導がないこともあります。
その場合には、単位制の学校への転入を勧められることもあります。
救済措置があるからと言って油断してはいけません。
あまりにも低い評価点を取ると、この生徒はダメだと学校側に見放され、退学を言い渡されるケースだってありますからね。
ちなみに、厳しい高校では救済措置ありません。
赤点の救済措置があるかどうか、必ず自分で確認しておきましょう。
留年の回数は最大何回まで?
答えから言うと、最大3回です。ただし、1学年で1回だけの場合が多く、同じ学年で二度留年すると退学となります。
つまり、6年生までしかないということです。
7年生はありません。
一度留年したら次の留年はないように注意しましょう。
留年が続くようなら転校も考えよう
もし留年が続いてしまうようであれば、転校を考えた方が良いと思います。色々な事情があると思いますが、同じ高校に4年以上いるのは好ましくありません。
高校でズルズル引きずっていたとすれば就職試験での受けも良くないでしょう。
単位制の高校であれば、そもそも「学年」という概念がありませんから、必要単位数を取得すれば高校を卒業することが出来ます。
普通高校に比べても単位の取得は安易ですので、普通高校の評価点が厳しく無理していた方でも、単位制に転入したことで無事卒業出来たケースも多いです。
私がお勧めするのは、単位制通信制高校への転入(転校)です。
単位制通信制高校では、スクーリング(授業)、レポート提出、特別活動への出席、この3つをこなし、卒業に必要な74単位以上取れば卒業できます。
また、単位制通信制高校であれば、前の学校で持っていた点数を単位として引き継ぎ出来るので、転入して次の年には卒業できる可能性もあります。
→【単位引き継ぎの手順は?】
通信制高校は転入のハードルが低く、同じ境遇の生徒も多くいるので打ち解けやすいです。
事実、私も通信制高校出身ですが普通高校から転入・編入してきた生徒が殆どで、皆すぐに打ち解けていましたよ。
また、最近の単位制通信制高校にはサポート校と呼ばれる普段から授業を受けられる校舎が付属で付いていることも多く、サポート校では大学進学を目指す生徒へ向けて、大学試験対策の授業も行っているところもあります。
→【通信制高校のサポート校とは!?】
私の出身高校でも、大学進学を目指す子供向けの授業が行われており、私の同級生には早稲田大学に受かった人もいます。
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直ぐに転入するのが心配であれば、まずはこちらの記事を読んでください。
→【高校生が転校・編入する際に注意すべき3つのポイント】