一般的に通信制高校を卒業するのは大変と言われています。
事実、通信制高校の卒業率は6割と、4割近い生徒が中退しています。
卒業するのが難しい理由に、レポート提出や単位取得の大変さが挙げられますが、私はこれに疑問を感じます。
というのも、私は通信制高校出身ですが、通信制のレポートは教科書を見れば誰でも分かる、びっくりするほど簡単で、レポートの量もかなりの少なだったからです。
こんなのが提出できないで単位取得を逃すとは思えません。
では一体、何が理由で通信制高校を中退してしまうのか。
その理由は〇〇だったんです。実体験からお話しします。
通信制高校で卒業する為に必要な条件とは?
以下の三つの条件を満たせば、通信制高校を卒業することができます。①3年以上の在籍
高校卒業資格を得るには、どんな学校でも最低3年以上の在籍が必要となります。公立の通信制高校は4年で卒業が一般的ですが、最近増えている私立の通信制高校は3年で卒業出来る所が多いです。
「全日制から編入してきた場合はどうなるの?」
転入学で入ってきた生徒は、前の学校での在籍期間も計上されるので最低3年で卒業できますが、編入学は前の学校を中途退学しているので、空いた期間分は在籍しなければなりません。
一般的に通信制高校は3月と9月に卒業制度を設けているので、半年遅れで卒業する場合が多いですね。
②74の単位を取得する
通信制高校では、在学中に最低74単位を取得しないと卒業できません。(前の学校で取得した単位はそのまま引き継がれます)
単位の取得に必要なのは「レポート提出」「スクーリング」「テスト」の三つです。
レポートは学校から課題として出されます。基本は郵送で提出OK。
スクーリングとは「授業」です。日数は少なく、殆どの通信制高校は年間20日程です。
私の出身高校では1週間集中して行われており、年に4、5回ほどスクーリングの週がありました。
サポート校が付属の高校では、スクーリングとは別の授業が週1~週5の頻度で行われています(こちらはサポート校の授業なので出席しなくても卒業できます)
特別活動への出席
スクーリングとは別の、特別活動に出席して卒業までに30単位以上取得しなければなりません。主な活動は「修学旅行」「体育祭」「文化祭」「農業」「ホームルーム」などです。
特別活動を通じて他校の生徒と仲良くなることもできますし、交流が好きな生徒には嬉しいでしょう。
私は積極的に参加しましたが、普通に楽しかったです。
通信制高校の卒業が難しい本当の理由

通信制高校を卒業する為には、上記三つの要件を満たす必要があると述べましたが、ぶっちゃけ上記三つの要件は、普通にしてれば誰でも簡単に成し遂げることが出来ます。
では、なぜ通信制高校を中退してしまう生徒が多いのか?
その理由に、学校側のサポートの少なさが挙げられます。
というのも、通信制高校のみに通学していると、学校側からの束縛が全くありません。
全ては自己責任でこなさなくてはなりません。
幾らでもサボることが可能です。

中学卒業したての子供が高校側に「在学中は好きなようにしていいよ」と言われたら、
自分からレポートを提出したり、スクーリングや特別活動に積極的に出席するでしょうか?
殆どの子は自立する能力が乏しい為、
「簡単なレポート提出・年に数回しかないスクーリングへの出席」
すらも自ら進んで行うことができません。
そのまま留年したり、だるくなって辞めてしまうんですね。
一般的には、通信制高校の卒業率は7割程。残りの3割は途中で辞めてしまうんですね。
私立の通信制の卒業率は高い!

実は私立と公立で比べてみると、私立の通信制高校の方が卒業率は高いんです。
公立は5割近くが中退するのに対し、
私立中退者は1割程度に留まっています。
種別 | 卒業率 |
公立 | 50% |
私立 | 90% |
一体なぜか?
それは、公立の通信制高校は学校側のサポートが手薄であるからです。
公立の通信制は学費が安い分、先ほど書いた三つの卒業要件に対しての学校側からのフォローは殆どありません。生徒自身が自分でスケジュールを管理するしかありません。
対して、私立の通信制高校は学校側からのフォローが充分にあります。
サポート校が付属の高校であれば、サポート校の先生からのフォローは万全です。分からないことがあれば先生に聞きにいける体制が整っています。
もし、子供が自分で高校を卒業する自身がない場合は、多少学費が高くとも私立の通信制を選んだ方が良いでしょう。
私も通信制出身ですが、公立か私立どちらが良いか聞かれたら「私立」をお勧めします。
私立の通信制の学費が心配な方は、学費の低い通信制高校をまとめた記事を書いていますので、こちらもご覧になってください。
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