不登校の子供がいる親御さんは、子供が不登校になったのは親のせいだと思い込み、仕事を辞めてまで子供に尽くそうとします。
しかし、それは必ずしも子供にいい影響を与えるとは限りません。
思春期の子供は親の行動に敏感で、例え仕事を辞め、子供と一緒にいる時間を長くしても、逆に子供が窮屈になって、ますます部屋に引き篭もってしまうことがあります。
では一体、不登校の子供に対して親はどのような対応をすればよいのか、話していきます。
病気や身体の不調が不登校の原因である場合
当ブログでは、子供が不登校になるのは、様々な原因が複雑に絡み合ってなるものだと述べていきました。
→【不登校の原因がわからないのは当たり前。理由は沢山あるから】
不登校の原因の一つに、病気や体調不良があります。
特に思春期の子供は第二次性徴期を迎えていますから、急激な身体の成長に伴って体調不良を訴える子供は多いです。
現代では、中学生の10人に1人が朝起きれない病気・起立性調節障害を抱えていると言われています。
→【起立性調節障害とは?】
そのような病気が不登校の原因である場合、親の対応としては出来るだけ子供の側にいてあげることが大事です。
夫婦共働きの家庭では、子供が一人でいる時間が多く、子供が体調不良になっても気づけないことが多い。
放っておくと病気はますます進行してしまいますし、
このような場合では親が仕事を辞める必要もあるでしょう。
いじめや友人関係のもつれが不登校の原因である場合
不登校の原因がいじめ、友人関係のもつれなど人間関係である場合は、まずは親が子供の味方になり、一緒に戦っていく姿勢を見せることが大事です。
→【不登校の原因に多いのが友人関係のトラブル】
逆に子供を責めてしまうと、子供は
「不登校になったのは自分のせい」
だと思い込み、ますます殻に閉じこもってしまいます。
これが原因で非行に走ってしまう可能性も、十分にあります。
このような理由で不登校になった場合は、解決できる可能性は十分に高いです。
また、子供は親のことをよく見ていますから
この状況で仕事を辞めてしまっては、子供が同様してしまって、殻に閉じこもるケースも聞きます。
ですので、家庭環境は変えずにとにかく子供の見方になって、学校に顔を出すなりして問題解決に取り組んでいきましょう。
原因がまったく分からない場合
子供が不登校になるケースで一番多いのが、特定の理由がなく不登校になってしまう場合。
何となく無気力だったり、教室に入りたがらなかったり、外に出ても親が家にいない時間に帰ってくる、など。
これは、子供が学校の雰囲気に合わせることが出来ない性格であることが多いです。
このような場合は、子供の雰囲気に合う学校に転校させるか、適応指導教室やフリースクールなどの教育施設へ行かせる選択肢を与えるかする必要があります。
→【適応指導教室・フリースクールとは?】
親が仕事を辞める必要性はまったくありません。
むしろ、原因を聞き出そうと必死になると、子供は殻に閉じこもり、親に本音を見せなくなってしまいます。
親が仕事を辞めるかは子供に合わせるべき
このように、子供が不登校になったからと言って親が仕事を辞めても、逆に子供の不登校を更に悪化させる可能性もあるのです。
一番よくないのが、子供が親に本音を見せなくなること。
親と子の信頼関係がなくなってしまっては、家庭が崩壊してしまう危険性もあります。
子供の状態をしっかりと見て、子供の為に一番適切なのは何か、深く考えてから行動に移すことが大切なのです。